市職労は、2016年11月23日、ホテル阪急エキスポパークにおいて、結成70周年記念式典・レセプションを開催。市内各界からご出席いただいたご来賓、大阪自治労連をはじめ府内各市の労働組合の仲間、そして組合員及びその家族で会場は埋め尽くされ、関連企画のニフレル・観覧車への入場者を合わせて900人以上が参加しました。
記念式典は、アップルデライツの演奏する「アクロス・ザ・ユニバース」で始まり、坂田委員長が挨拶。ご来賓の後藤市長、塩見副議長、上西衆議院議員、石川府議会議員、大阪自治労連・荒田委員長よりご挨拶をいただきました。つづいて、市職労運動に貢献された109人、7団体に感謝状を贈呈し、70年の歴史を紹介するスライドショーで幕を閉じました。
2部のレセプションは、吹田市退職者会・西田会長の発声による乾杯で始まり、アップルデライツによるビートルズの名曲の数々をはさみながら、生野市議、五十川市議、柿原市議、馬場市議、大阪自治体問題研究所・中山理事長、吹田市社会福祉協議会・由佐会長、吹田自治都市研究所・二宮所長、社会福祉法人こばと会岩崎理事長からそれぞれ市職労への励ましの言葉をいただき、組合役員OBから当時の思い出話や現職への期待を語っていただきました。エンディングは青年部による「オー・シャンゼリゼ」の演奏で、未来への希望を示すものとなりました。
1946年6月、親睦団体であった「吹田市役所職員会」が、府下7市の仲間たちとともに大阪衛星都市職員労働組合連合会(衛都連)の結成を機に、名称を「吹田市役所職員組合」と改め、労働組合としての一歩を踏み出しました。
それから70年。団結を瞳のように大切にし、住民のみなさんと思いを共有し、時には助けもお借りし、さまざまな困難を粘り強く、また元気に乗り越えてきた歩みでした。仲間の怒りや悲しみ、そして喜びもぎっしりとつまった歩みでした。
70年の長きにわたる歴史を築き上げていただきました歴代役員をはじめ先輩のみなさん、そして、同じく公務職場で働く仲間のみなさん、同じ地域で働く仲間のみなさん、住みよい吹田をめざして手を携えてきたみなさんに心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
道のりは決して平坦ではなく、ザ・ロング・アンド・ワインディングロードでした。
とりわけ、この10年は、私たちにとって厳しい状況が続きました。市民サービスの向上をめざすどころか、市民に負担を押しつけ、市民サービスの削減を競い合わされるもとで、働きがいを失い、道半ばにして職場を後にする仲間も少なくありませんでした。また、病気になり休職を余儀なくされる仲間も後を絶ちませんでした。
そんな私たちの支えとなったのは、「事業をどんどん削ることに一生懸命になる市職員でなく、市民のために頑張る市職員であってほしい」「職員への攻撃は市民への攻撃だ。いっしょにはねかえしたい」という市民のみなさんの励ましでした。
また、多くの研究者や法律の専門家のみなさんにご協力をいただきました。市議会のみなさんにも良識あるご判断をいただいたことにあらためて感謝申し上げたいと思います。
昨年春、幅広い市民のみなさんの共同によって、「市民によりそう清潔で民主的な市政」が誕生しました。この市政は、まだ2年目に入ったばかりですが、保育園に入れない待機児童対策について、規制緩和による対応ではなく、「保育の質」を落とすことなく保育力の強化を図る」との表明したことに「市民によりそう」姿勢が表れています。
昨日の地震・津波警報にあたって、5年前が思い起こされました。あの時、自らを犠牲にして住民に避難をよびかけた仲間、子どもたちを高台へと避難誘導した学校校務員の仲間、被災者にあたたかい炊き出しを提供した給食調理員の仲間、昼夜を問わず被災者の治療と看護にあたった病院の仲間をはじめ、自治体職員の真価が発揮されたことを思い出します。
私どもは、「地域住民の繁栄なくして自治体労働者の真の幸福はない」というスローガンを今後も掲げるとともに、結成70年を機に「つながろう職場のなかまと つなげよう住民とともに歩んだ歴史」という新しい決意を胸に刻み、仲間とともに、住民のために奮闘する決意を申し上げ、ご挨拶といたします。これからも、よろしくお願いいたします。
吹田市職員労働組合 執行委員長
坂田 俊之