私たち吹田市労働組合連合会(以下吹田市労連)は、吹田市役所で働く、およそ2000人の職員でつくる労働組合です。水道部職員でつくる吹田市水道労働組合(水労)、水道部を除く正規職員でつくる吹田市職員労働組合(市職労)、非常勤職員やパート職員でつくる吹田市関連職員労働組合(関連労組)の3つの労組の連合体です。
市民生活を守る最前線で奮闘しています市役所には、転入届を受け付けたり住民票を交付したりする窓口職場、介護サービスの手続きや保育園の入所などを相談する福祉職場、下水道や土木工事を設計したり監督したりする職場、税金の決定や徴収を行う税務職場、あるいは市の計画をつくる企画職場など、いろいろな仕事をしている職場があります。事務職員ばかりでなく、市民病院の看護師や保育園の保育士、学童保育の指導員、学校の給食調理員・校務員、図書館の司書など、さまざまな職種の職員が市民生活を守る最前線で頑張っています。
地域住民の繁栄なくして自治体労働者の真の幸福はない私たちは、労働組合として、自らの生活や健康を守るために団結して賃上げや労働条件の改善に取り組んでいますが、私たちの運動はそれにとどまるものではありません。 「地域住民の繁栄なくして自治体労働者の真の幸福はない」………私たちは、このスローガンのもとに、市民のみなさんの生活の実態をつかみ、市民のみなさんの願いに応えるような「市民本位の市政」をめざしています。たとえば榎原岸田両市政のもとで は、「子どもたちにあたたかい学校給食を」と学校給食の全校自校調理方式を実現したり、「地域の子育て支援センター」として保育園の地域開放や育児教室の制度化をすすめたり、地域の子育て支援センターを支える地域担当保育士の配置などをすすめてきました。
また、9月には千里南公園で「よっといで祭」を、11月には大和大学で「まちづくり、くらし、市政を考える研究集会」を住民団体と市民のみなさんとともに開催してきました。
アジア・太平洋戦争中、役場の職員たちは、戦場に赴くことになった住民のお宅に赤紙(召集令状)を届けるという大変つらい仕事をしなければなりませんでした。戦地で命を落とすことになるかもしれないのに「おめでとうございます」と言って、多くの住民を戦地に送り出しました。 戦後、私たちの先輩たちは、労働組合を結成し、「自治体労働者は、『二度と赤紙は配らない』」と誓い、住民のいのちとくらし、平和を守る運動に取り組んできました。核兵器の廃絶を願うヒロシマ・ナガサキアピール署名や原水爆禁止世界大会、平和行進、イラク派兵反対行動、「平和の塔」祈念献花式などにも地域のみなさんと共同を広げながら積極的に取り組んできました。
平和憲法があったからこそ、戦後75年間、日本の軍隊が他国の人を殺すこともよその国の軍隊に日本人が殺されることはありませんでした。
国民主権、基本的人権の尊重、そして戦争放棄・戦力不保持の日本国憲法を今こそ、くらしに生かす時です。平和憲法を守る運動を地域の団体や市民のみなさんと手をつないで取り組んでいます。
「民間でやれることは民間で」ではなく、行政の責任を果たす市政を守って「民間でやれることは民間で」と行政の責任を放棄する「構造改革」路線がすすめられていますが、市民のみなさんのくらしと営業がきびしくなっている時だからこそ、市民のいのちとくらしを守る防波堤として自治体の役割を発揮することが必要です。引き続き、市民のみなさんとの共同を広げ、市政に対するチェック機能を果たし、運動をすすめていきます。
市民生活を守って70年余、市民のみなさんとともに住みよい吹田をめざしますいま、深刻な不況が続き、市民のくらしと営業は非常に厳しくなっているのではないでしょうか。こんな時だからこそ、市民のいのちとくらしを守る防波堤として自治体の役割を発揮することが必要だと私たちは考えています。