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吹田市で、公立幼稚園と公立保育園を「こども園」という新しい施設に変えて、施設数を減らそうとする計画が現在進行中です。今年の2月に発表された「就学前の子どもの教育・保育に関する将来ビジョン」(素案)の中の、「幼保一体化施設の配置計画(案)」では、今の34ある公立幼稚園と保育園を18の「子ども園」に移行させようとしています。
「待機児解消」が切実な社会問題となっている中で、「子育てするなら吹田」と全国で高く評価されてきた吹田市でなぜ、時代に逆行するような施設を減らす施策が提案されるのでしょうか。これでは待機児解消には手をつけないと宣言しているようなものです。すでに5月市議会には計画案について「慎重に進めることを求める請願」が全ての公立幼稚園・PTA会長の賛同署名とともに出され全会一致で可決されています。
計画では、(1)近接する幼稚園・保育園を「こども園」として一体化、(2)近接する幼稚園がない保育園は、「こども園」に、(3)近隣に保育園がない幼稚園は廃園に、とされており、午前中だけ幼児教育を行う幼稚園と親の就労を保障するために長時間の保育を行う保育園とを一緒にするという乱暴なものです。「こども園」で、保育時間がバラバラの子どもを無理やり一緒にしても、子どもの生活に合わせたきめ細かなカリキュラムは望めません。
市内に点在する34の幼稚園・保育園は、通園家庭だけではなく、地域の親子に向けて、園庭開放や親子教室など子育て支援の大事な役割を果たしてきた施設ばかりです。
今ある子育て施設を活用して待機児解消に取り組むのではなく、合併して数を減らし、教育・保育の質を低下させる「維新」流。子育て世代はそのような「チェンジ!」を求めていたわけではありません。
吹田市5月議会でも全会一致!
公立幼稚園全PTA会長からの「慎重に進めることを求める請願」