この白い車から2人の社員が出てきた
計画の撤回求める住民集会
「この人ら、村尾興業(株)の人たちや!あんたらなんで取材の邪魔してるの?」御旅町のおばちゃんたち数人が飛び出してきてくれた。
さっきまでの勢いはどこへやら、慌てて村尾興業(株)社屋へと逃げ帰る2人。「何で逃げるんや!」「警察呼ぶよ!」追いかけるおばちゃんたち。その様子をカメラに収めようとすると、「写すな」と、カメラのレンズを両手で覆い隠そうとする社員。
形勢が一気に逆転した。
村尾興業(株)のガレージ、つまり産廃施設予定地の前で、再度撮影開始。「あの人、住民説明会に来た人やで」。「撮影するな、と抗議されたのですが」「何言うてるの!やましいところがないのなら、むしろ『内部を見てほしい』というのがスジちゃう?あの人らは、住民に対して説明する義務があるんやで」口々におばちゃんたちが怒りをあらわにする。
村尾興業(株)の子会社である大阪都市開発(株)は、この土地で廃プラスティックを裁断する業務を行う予定。廃プラスティックを燃やさないとはいえ、シュレッダー機で裁断するのであるから、有害化学物質が飛散しないとは限らない。ましてこの土地のすぐそばには保育園があり、マンションが林立している。これほどの「住宅密集地」で、危険な産廃処理業を行おうとする計画自体に無理があったのではないか。
吹田市はこんな業者に許可を下ろすべきだったのだろうか?吹田市長はテレビの取材に対して、「建築審査会で審査中なのでコメントできない」と取材を拒否。撮影するな、と妨害する業者と、テレビの取材を拒否する市長。本当にこんなんでええの?