えっ?片山公園にお城?JR吹田北側に位置する片山公園は、歴史的に「吹田城があったのではないか?」と考えられている場所。吹田市はそこに約15億円を使って「城山公園」を作るという「夢」を持っているらしい。マジっすか?と思わずツッコミたくなるような「夢」であるが、早速その「城山公園予定地」を歩いてみた。
片山公園の坂道を下ると、渋滞で有名な「片山町2丁目東」のスクランブル交差点。交番の隣に「片山ポケットパーク」が出来ている。この公園の電灯は太陽光発電で、マンホールは災害時、カパッと開ければトイレになるらしい。さらにはベンチがかまどになる仕組みで、被災者がここで火をくべて暖を取ったり食事を作ったりする「機能」が満載。
「このポケットパークに1億円かけたんやて」「大通りに囲まれているので危なくて子どもを遊ばせられへんね」。
スクランブル交差点では信号待ちの人々が増えてくる。しかしほとんどの人はポケットパークで安らごうとはしない。本当に1億円もかけて作らねばならなかったのか?・・・
では少し吹田市建設緑化部に尋ねてみよう。
片山公園を城山公園にするというのは本当ですか?
「計画というより『市長の夢』のようなものです」
15億円というのはどこででた数字ですか?
「平成17年5月議会で、『城山公園にするなら15億円くらい必要』と部長が答弁しました」
片山公園の再整備に7億7千万という数字。これは実際にもう使ってしまった?
「ええ。7億7千万は公園整備に支出済みです。ですから城山公園にするには、さらに15億円必要ということです」
お城に15億円か・・・。ハーッ、なぜかため息しか出てこない、今回の青年探偵団であった。