「吹田市長のパー券購入」「西松建設側2団体、100万円」。今年3月、新聞各紙がいっせいに報道した「吹田市版西松事件」。小沢一郎前民主党代表や二階俊博経済産業相など大物政治家に交じって、阪口吹田市長も「献金？」をもらっていたのだ。
　「何で？」「あかんやん」。青年探偵たちはいっせいにブーイング。肝心の吹田市民はどう思っているのか？春の陽気に誘われてJR吹田駅前で街角アンケートを取ってみました。
　「あのーすいません、僕ら…」新米探偵がおそるおそるアンケート用紙を手に聞いて回る。「今、忙しいので」「私、吹田市民ではありません」。苦戦している。自転車に乗ったおじさんが第一号。「そんなもん、ワイロにきまっとるがな。しかし100万は少ないな。ワシやったらもっともらうで（笑）」。誰があんたに払うかい！と心の中でツッコミをかましながら、子どもの手を引く若奥さんへ。「知りませんでした。市長もやってたの？謝罪してほしいわね」。総菜屋さんへ。「知ってるで。暗い部分があるね、あの人。何か陰でやってるのと違うか」と手厳しい。人待ちの青年。「知りませんでした。でも悪い人っすね（苦笑）」。呉服屋の主人「知ってるよ。でも騒ぐほどのことやないね。誰でもやってるよ」とこちらは寛容。そんなこんなで駅前商店街で調査すること約2時間。結果をグラフにしているのでどうぞご覧あれ。市長はあわてて「返還する」と言ってますが、「返して済む話ではない」ですよね。

こんな市長ではアカンがな！

曽呂利邦雄 市会議員に緊急インタビュー

――市議会で市長の政治責任を追及されましたが？
曽呂利邦雄「１00万円のパー券は適切に処理している。西松のダミー団体とは知らなかった。西松とは一切接触していない。１00万円は法務局に供託する」などが回答です。しかし千里たけみ台小学校の耐震工事、吹田市のごみ焼却施設の建設工事などに西松が食い込んでいます。「知らなかった」では通りませんね。

――100万円は賄賂性があると？
曽呂利邦雄普通に考えればそうでしょう。東京の政治団体が100万円ものパー券を買えば、見返りを期待するでしょ？結果として公共工事の金額が高騰したのなら、これは税金の無駄遣い、市民負担につながります。今後も追及していきますよ。

最新ニュース

吹田市5月議会の市長答弁に疑問

　最新の5月議会では、玉井美樹子吹田市議会議員が「西松建設自身が『ダミー団体を使ってパーティー券を買った』と認めている。市長も真相を明らかにせよ」と質問。市長は「西松建設と政治団体の関係について全く知らなかった」（要旨）と答弁しました。
　ところが、5月１５日に西松建設自身が発表した「内部調査報告書」によると、「（前略）本来ならば当社（西松）の名前でするべき献金を、政治団体という『他人名義』で献金した（後略）」ことが、「政治資金規正法違反に当たる」としています。つまりダミー団体の献金をもらった時点でアウト。小沢氏の秘書はこの容疑で逮捕されたわけですから、市長側近の「担当者」も逮捕相当のはず。「知らなかった」という言い訳は通用しません。