市民のみなさんと共同して
いのち守って56年
吹田生活と健康を守る会
吹田生活と健康を守る会
市役所から5分。オートバックスの裏手にある「吹田生活と健康を守る会」(生健会)の事務所におじゃましました。ドアをあけると、会長の藤原龍治さんをはじめ役員のみなさんが会議中。事務所には日本国憲法の条文が掲げられていいます。
吹田生健会は56年の歴史。相川病院の一角で産声を上げてから、2001年に現在の事務所に移転し、現在に至ります。
全国的な運動の中で、これまでに就学援助や入院助産制度などを実現し、いわば「ゆりかごから墓場まで」低所得者の「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を守ってきました。生活に困っている市民の相談に乗って、生活保護の窓口や国保高齢者医療室を訪れることもしばしばです。
失業した労働者とその家族の生活を守る「年越し派遣村」をきっかけに、労働組合と共同して「貧困をなくそう」という運動をすすめることになったといいます。「労働者も、もっと生活保護制度をはじめ権利を知るべき」と事務局長の平山年元さんは語ります。「生活保護水準以下の収入で働いている労働者が少なくありません。生活保護はもらいすぎ、と見るのではなく、せめて生活保護水準以上によこせ、と声を上げれば、世の中が変わります」
現在、力を入れているのは税金の自主申告の運動だとのこと。「税額は保育料をはじめ各種の福祉制度の利用にも関わるものであるとともに、サラリーマンの給与所得控除廃止も狙われているもとで納税者の権利としての自主申告を運動としてすすめたい」と会長の藤原龍治さん。
市の職員への要望はとお聞きすると「役所の出す文書はわかりにくいので、改善してほしい」「担当者があまり早く異動されると困る」「業務に精通していない非正規職員ばかりにされてはもっと困る」「憲法はもとより生活保護法などの法律をしっかりと身につけて」と次々に。また、「市職員のみなさんも退職後はぜひ生健会に加入してください」とのメッセージもいただきました。